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ひか
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2009年5月第一子出産。主婦のような感じで生活中。
最近またちょっと真面目にイラストとか描いてます。
ブログはほとんど放置ですが、最近ツイッターはそれなりに活用しておるので、こちら↓で生存の確認をして下さい。
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「私はクリエイターなのよ」って顔して暮らしてたい、そんなこのごろ。
2024/04/19 (Fri)
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2009/06/15 (Mon)
「トレマリスの歌術師〈1〉万歌の歌い手」
ケイト コンスタブル (著),浅羽 莢子 (翻訳), 小竹 由加里 (翻訳) ポプラ社
お産入院中に読んでいた本。
萩尾 望都の挿絵がぴったりのドキドキ胸キュンなファンタジー。
むしろ、ファンタジーである事を超えて、正しい少女マンガの在り方を踏襲しているような気も。
「トレマリスの歌術師〈1〉万歌の歌い手」
ケイト コンスタブル (著),浅羽 莢子 (翻訳), 小竹 由加里 (翻訳) ポプラ社
お産入院中に読んでいた本。
萩尾 望都の挿絵がぴったりのドキドキ胸キュンなファンタジー。
むしろ、ファンタジーである事を超えて、正しい少女マンガの在り方を踏襲しているような気も。
氷の歌術(歌う事で操られる魔法)を使う巫女たちが、月の女神に仕えて暮らすアンタリス。
見習い巫女のカルウィンは、ある日、大怪我を負った青年を助ける。
青年は、鉄の歌術を使う“鉄芸師”のダロウと名乗り、かつての友人サミスとの闘いで傷つき、逃げてきた事を話す。
サミスは、この世に九つある全ての歌術を収め、トレマリス全土の帝王になる事を目論んでいた。
サミスの野望を阻止するために、カルウィンはダロウと共に、生まれて初めてアンタリスを後にし、旅に出る事を決意する。。。
と、なんだかファンタジーとしてもとても正しい流れの物語な訳ですが、上述の通り、この本を読んでいてガンガン訴えかけてくるのは、冒険物語としてのパワーではなく、ラブストーリーとしてのそれです。
それも、ややこしいラブストーリーではなく、古き良き少女マンガの持つ、奇をてらわぬ、ハズレのないそれなのです。
好奇心旺盛で、正義感も強く、しかしうっかり屋さんのカルウィンと、ときめきトゥナイトの真壁君のような、正統派ヒーロー風味のダロウは、まったくもってアレヨアレヨという間に、ちょこまかトキメキを振りまきながら、物語の完結までの間に素晴らしく解り合っていって行ってしまうのです。
で、本来の物語のキモであるはずの、サミスとの闘いの方はと言うと、正直、ちょっと拍子抜けというか、意外と盛り上がり切らずに終わってしまう感じがあって残念。
最後の対決へ向かうまでの過程で、仲間が増えたりするんですが、そのいきさつも唐突というか、アッサリと言うか、都合よく仲間になれちゃう感があるし、そうやって増殖してきた心強い仲間達も、最終的に大きな見せ場をもらえないまま(一人を除いて)終わってしまうのは、いかがなものかと。。。
いや、それよりもダロウだな。
細かいセリフや立ち振る舞いで、さんざん男前っぷりを見せつけてきた割には、最後の最後でいま一つ良い所がないじゃないか。真壁君はそんなガッカリな男じゃなかったぞ。
っていうか、そういえば主人公はカルウィンな訳ですが、“実はすごい子”っぽい所を途中途中でふりまきつつ、結果的にこれと言った活躍がなかったような。主人公なのに。。。
ちなみに、これは三部作の一作目。
物語としては完結しているのだけど、たぶん全体の中ではまだ序章なんだと思うのです。
二冊目以降をまだ読んでいないので、(読んでる暇があるかどうかも微妙になってきましたが)もしかして続きを読めば、ダロウの良い所も、カルウィンのすごい子っぷりも、仲間たちの見せ場もちゃんと出てくるのかも知れません。わかりませんけど。。。
とにかく、一冊目だけに関して感想を言えば、三十路の私が、ドキをムネムネさせながら、ついつい一気に読んでしまった、ノスタルジックなラブストーリーなのです。
そういう視点からだと、申し分なく極上なのでした。
でも、ダロウにはもうちょっとカッコイイところを見せてほしかったけどもな。
見習い巫女のカルウィンは、ある日、大怪我を負った青年を助ける。
青年は、鉄の歌術を使う“鉄芸師”のダロウと名乗り、かつての友人サミスとの闘いで傷つき、逃げてきた事を話す。
サミスは、この世に九つある全ての歌術を収め、トレマリス全土の帝王になる事を目論んでいた。
サミスの野望を阻止するために、カルウィンはダロウと共に、生まれて初めてアンタリスを後にし、旅に出る事を決意する。。。
と、なんだかファンタジーとしてもとても正しい流れの物語な訳ですが、上述の通り、この本を読んでいてガンガン訴えかけてくるのは、冒険物語としてのパワーではなく、ラブストーリーとしてのそれです。
それも、ややこしいラブストーリーではなく、古き良き少女マンガの持つ、奇をてらわぬ、ハズレのないそれなのです。
好奇心旺盛で、正義感も強く、しかしうっかり屋さんのカルウィンと、ときめきトゥナイトの真壁君のような、正統派ヒーロー風味のダロウは、まったくもってアレヨアレヨという間に、ちょこまかトキメキを振りまきながら、物語の完結までの間に素晴らしく解り合っていって行ってしまうのです。
で、本来の物語のキモであるはずの、サミスとの闘いの方はと言うと、正直、ちょっと拍子抜けというか、意外と盛り上がり切らずに終わってしまう感じがあって残念。
最後の対決へ向かうまでの過程で、仲間が増えたりするんですが、そのいきさつも唐突というか、アッサリと言うか、都合よく仲間になれちゃう感があるし、そうやって増殖してきた心強い仲間達も、最終的に大きな見せ場をもらえないまま(一人を除いて)終わってしまうのは、いかがなものかと。。。
いや、それよりもダロウだな。
細かいセリフや立ち振る舞いで、さんざん男前っぷりを見せつけてきた割には、最後の最後でいま一つ良い所がないじゃないか。真壁君はそんなガッカリな男じゃなかったぞ。
っていうか、そういえば主人公はカルウィンな訳ですが、“実はすごい子”っぽい所を途中途中でふりまきつつ、結果的にこれと言った活躍がなかったような。主人公なのに。。。
ちなみに、これは三部作の一作目。
物語としては完結しているのだけど、たぶん全体の中ではまだ序章なんだと思うのです。
二冊目以降をまだ読んでいないので、(読んでる暇があるかどうかも微妙になってきましたが)もしかして続きを読めば、ダロウの良い所も、カルウィンのすごい子っぷりも、仲間たちの見せ場もちゃんと出てくるのかも知れません。わかりませんけど。。。
とにかく、一冊目だけに関して感想を言えば、三十路の私が、ドキをムネムネさせながら、ついつい一気に読んでしまった、ノスタルジックなラブストーリーなのです。
そういう視点からだと、申し分なく極上なのでした。
でも、ダロウにはもうちょっとカッコイイところを見せてほしかったけどもな。
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