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ひか
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2009年5月第一子出産。主婦のような感じで生活中。
最近またちょっと真面目にイラストとか描いてます。
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ついったー。
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2008/07/01 (Tue)


「曲芸師ハリドン」ヤコブ・ヴェゲリウス (著), 菱木 晃子 (翻訳)  あすなろ書房

夏の風物詩(?)、青少年読書感想文の中学校課題図書です。
いいね、これ。
もしこのブログを現役中学生が読んでいるなら、是非ともこれで夏を過ごして頂きたい。(1日あれば読めてしまうけど)
もしくは、中学生の知り合いがいる人が読んでいるなら、是非とも薦めてあげてもらいたい。
人を信じる事を知らない曲芸師の少年ハリドンが、唯一心を許している親友〈船長〉。
その船長の行方を探して、ハリドンが彷徨い歩くたった一晩の物語です。
「そのうち帰って来るだろう」と呑気に待つ事ができず、〈船長〉を失う事を心底恐れている弱々しいハリドン。
そのハリドンの後をついてくる、もっと弱々しい子犬。
「魅力的なキャラクター」と呼ぶには少し違和感のある、明らかに何かが欠落した彼らが、私はもう大好きで仕方がないです。
そんな二人が一晩で出会う幾人かの大人たちも、これまた何かが欠落した人々ばかり。
罪のないハリドンと子犬を追い回す彼らも、物語に登場するお約束の「悪人」ではなく、やはり一様に弱々しい。
そして、ハリドンがさがす〈船長〉もまた、語られる回想から組み立てられるイメージは、地に足のつかない大人・・・こんなにもハリドンに慕われているけれど、それは頼りがいのあるどっしりとした父のような存在ではなく、やはり何か欠落した存在です。
だけど、夜の街を彷徨い続けるハリドンの物語を読むうちに、こっちまで〈船長〉に会いたくて会いたくて仕方がなくなってしまう。

中学生の課題図書、だけど大人も読めばいい。
或いは、とりあえず課題用にこれを買った中学生は、大人になったらまた読めばいい。
しかし、薦めておいてすみませんけど、これで読書感想文って難しいよな・・・。
こんな、フィーリングにガシガシ訴えかけて来るような物語で、学校に提出するような「読書感想文」を書けって言うのも酷な話。
それを採点しなきゃいけない人達もしんどい商売だと思う。
まあ、余計なお世話か。。。
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難しいよね!

いや、いとも簡単に書く人もいるけどさ…。
ずっと読書感想文の書き方みたいなのがあって、頭いい人が上手くかけるんだと思ってたんだけど、違うということがこの6年間に分かりました。

面白い読書感想文てのは、その本がどーだこーだでなくて、その読んだ子に対して「ほろっ」と来るのですよ。
「あんた、いい心もってんじゃん」
みたいな(笑)。
しかもそれが大人の受け売りでなく、その年齢だから書ける文章なんだな。

まぁ、分析したところで、私には書けません…。
タコのまゆげ 2008/07/01(Tue)22:07:33 編集

実は私は、学校で書かされる感想文に関しては、なんかツボみたいなものを心得ちまっててさ。
どんな事を書けば先生が喜ぶか、わかっててやってた傾向があります、はい。
たまちゃんが読んだ感想文は、きっと本当にピュアな心で書かれていたんでしょう。
「ほろっ」とさせるというのはすごいです。
私のような薄汚れた人間が、感想文で褒められた過去そのものが既に恥ずかしいな・・・
ひか 2008/07/02(Wed)18:05:09 編集

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