SUNNYDAY KETCHUPブログ 忍者ブログ
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ひか
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女性
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2009年5月第一子出産。主婦のような感じで生活中。
最近またちょっと真面目にイラストとか描いてます。
ブログはほとんど放置ですが、最近ツイッターはそれなりに活用しておるので、こちら↓で生存の確認をして下さい。
ついったー。
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2018/11/17 (Sat)
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2007/12/15 (Sat)
冬はどうも透明すぎるようだ。
ふとそんな事を思うのは、決まって電車を乗り過ごし、終点の駅で折り返しの電車を待つ手持ち無沙汰なそんな時間だ。
自分の目に今うつってるのは冬の星空なのに、なぜか昼間の真っ青な空を思い出す。
記憶の中の空は絵の具を溶いたように真っ青なのに不思議に透明感を帯びて、その向うの色々な事まで透けて見えるのだ。
例えば‥‥そう、いつだったかの冬。布団を出るのが億劫な程の寒さの中、だらだらと夢との境を行き来して、そして電話に起される日曜日。
それからまた別の記憶。紅茶を入れるためにお湯を湧かしながら、テレビのニュースが伝える雪国の積雪情報から何故か目が離せなかった。
冬の空に映し出された自分がどんな姿だったか、その時どんなメロディが流れてたか。そんな事が異常に鮮明に蘇るわりに、それが去年の冬だったか一昨年の冬だったかは極めて曖昧だ。
一年を挟んで冬どうしは常につながっていて、その間の春・夏・秋を飛び越えてひと塊の物語として再生される。
自販機で買ったコーヒーの紙カップを握りつぶす今の自分も、来年になればコーヒーなんて飲めなかった頃、庭で霜柱を踏みつぶすのに熱中していた自分のすぐ隣に張付けられるんだろう。

何故だか突然、さっき改札で別れた友達を思い出す。
それから、いつかの冬に別の駅で僕を見送った誰か。
冬を待たずに連絡のとれなくなった人。
いずれ記憶の中でいっしょくたになって、誰がだれだったかもどうでも良くなって行くのだ。そして、きっとその中に君も埋もれてしまう。
透明な冬が、何年も昔の自分を引き寄せる代わり、一緒にいた大切だったはずの人達もその透明な景色に溶けて行くのだ。夕焼けのまぶしい朱も、ホームにひかれた線のわざとらしい黄色も。
最後まで残るのは、毎年変わらない冬の空の透ける青。
その中で君が色を持ち続けられるとしたら、それは僕にとってどんなに素晴らしい事だろう。
だけど‥‥‥それが不可能に近い事を僕はよく知っている。
ホームに入って来る電車は乗客もまばらで、明るく照らされた車内が何故か逆に寒々しい。
いつか仲のよかった誰かに良く似た女の子が端の座席に座っている。
家に近付いているはずなのに、流れる景色が行く程によそよそしく目に映るのを、僕は不思議な気持ちで眺めていた。
まるで、知らない街で君を捜しているみたいに。
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