SUNNYDAY KETCHUPブログ 忍者ブログ
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ひか
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2009年5月第一子出産。主婦のような感じで生活中。
最近またちょっと真面目にイラストとか描いてます。
ブログはほとんど放置ですが、最近ツイッターはそれなりに活用しておるので、こちら↓で生存の確認をして下さい。
ついったー。
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2018/11/17 (Sat)
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2008/05/14 (Wed)

「崖の国物語」1〜8 ポール スチュワート/クリス リデル(ポプラウィングブックス)

最近ファンタジーづいているのでジャンルが片寄りますが。
現在、日本では8巻まで+外伝1冊が出版されています。
外伝は短編ですが、本編の読み応えがとにかくすごい。
1番短い1巻でも、400ページちかく。他は500ページを超えるという、パワーみなぎるファンタジー。
初めに作家とイラストレーターで打ち合わせをして、物語と相互に組み立てていったという挿絵がまた独特で、ちょっと気持ち悪いけど味があります。
そのイラストの持ち味も手伝って、更にこの長さ。「異世界を旅するぜー!ヒャッホー!」みたいなテンションで取り組める、本好きにはたまらないどっぷり感。
9冊全部個別に紹介するのは骨が折れるので、まとめてざっくり。

1「深森をこえて」
2「嵐を追う者たち」
3「神聖都市の夜明け」
4「ゴウママネキの呪い」
5「最後の空賊」
6「ヴォックスの逆襲」
7「自由の森の戦い」
8「真冬の騎士」

「モノスゴイ読み応え!」と並んで讃えずにいられないのは「モノスゴイオリジナリティ!」
まったく、他に類を見ない。似たモノを知らない。
続々と登場する妙な生き物。現実世界にはない科学現象。
それでも、それらは全て理にかなっていて、筋が通っていて、ご都合主義的に魔法の力で解決、なんて事は絶対におきません。
政治的な勢力同士の確執、繰り広げられて来た歴史、直面する危機へ、その場しのぎの対応策を繰り返す権力者。
未知の世界を舞台にしていながら、やけに人間臭さ(それも、ヤな部分の)漂うエピソード。
雄々しく、飛空船で旅に出るぞ!・・・と、冒険ファンタジーの香りをぷんぷんさせながら、裏では権力者が自分の地位の保身のためにどす黒い陰謀を渦巻かせていたり、栄光と失墜を味わった学者はとんでもない方法で復習を企てていたり、異なる学説を唱える学者たちは、過去の研究成果を闇に葬ろうとしていたり、街の人々は悪政に苦しんだり、残忍なゴブリンやオオモズ達は、スキあらば大暴れしてお前らみんな殺しちまうぞ、と息巻いていたり、スパイとして送り込まれた少年は、恩師や親友を得た事で良心の呵責に苛まれ、組織と自分の心の間で板挟みになって苦しんでいたり、主人公は空を飛ぶ素晴らしさで胸がいっぱいになってみたり、え!?そこでオマエも死んじゃうの?あれ、オマエも死んじゃうの!?何のために出て来たんだよ!うわー、ゴウママネキが恐ろしいーーーーー!!!
・・・と言った感じでですね。すごいんだよ、とにかく。

1〜8までが、全てぶっ続きの物語、という訳ではなく、幾つかのエピソードに別れていて、それぞれ別の主人公が登場。時代も少しずつずれているので、読み進んでいくうちに過去の登場人物との意外な接点がわかったり、懐かしいキャラクターが登場したり・・・というのも楽しい。
それぞれが物語としては独立しているけれど、やっぱり1巻から読むのがおすすめ。
ただ、長編ファンタジーでは避けて通れないのかもしれないけど、どうしても1巻は導入の説明的な要素が強くて、2巻以降に比べると展開もシンプルなんですが。
妖怪大図鑑ばりに展開する、グロい異世界の生き物達を楽しんで、2巻からの泥臭い人間ドラマに備えてもらえれば、と思います。

ところで、前に紹介した「サジュエと魔法の本」で「お子様にも安心してお薦めできます」なんて書きましたが、「崖の国」に関しては、将来自分が人の親になってもあんまり子供に薦めたくありません。
ママから子供に手渡すには、あんまり簡単に人が死にすぎます。どんだけ死ぬんだ。まだ死ぬのか。吃驚仰天。特に2巻はひどいぞ。
でも、もしも我が子が図書館でこの本を見つけて来て、夢中になって読んでいたら、ドアの隙間からその姿を見てニヤリとほくそ笑むのでしょう。
だってママは知ってるんだもん、この泥地のような濃厚ファンタジーにどっぷり浸かる幸福をさ・・・・。
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